実際に廃墟の内部はどうなっているのでしょうか?ここでは「床」についての危険性を載せてみようと思います。
廃墟の中に入ればそこは危険がたくさんあるのはご承知であると思います。そして廃墟内では一番身近な危険が床であるかもしれません。床にはコンクリートや木、タイルなどの床があります。その中でも比較的多いのが木の床です。雨漏りによって濡れた木は通気性の悪い廃墟の中だとその腐食するスピードも早いです。そこに荷がかかれば当然倒壊します。見た目で分かる腐った床ならいいのですが、実は見た目で分からない腐った床もあります。
この床は見た目にも分かり易い床です。ただ、これが夜に行った場合だとなかなか気付きにくいかもしれません。当然廃墟には電気はきていませんから、暗い中でこの開口部があっても気付かず落下してしまう可能性は高いと言えるでしょう。この床は畳に含まれた水分によって木が腐り、自重によって崩壊したものと思われます。
これは、見た目には危険性が分かりにくい床です。実はこの床も足を乗せると大きく歪みます。歪むだけでしたら平気かもしれませんが、この歪みの許容範囲を超えると当然この床は抜けてしまいます。よく、ハリの上を歩けば多少は平気という意見も聞きますが、ハリと言えども腐った木の上を歩けば同じ事の様に思います。場合によってはその抜けた床と一緒に階下に落下してしまいます。実際この場所で落下してしまった方がいますので・・・
畳の危険性。畳は非常に腐りやすいです。踏んだ感触で腐っているのが一番分かり易いかもしれません。ふにゃふにゃしている畳はその恐怖感を一番分かり易く感じる事ができると思います。しかし、廃墟内の畳というのは見た目でも腐ったのが分かり易いのもあれば、一見なんでもない畳もあります。問題は見た目では腐っているのが分からない畳です。これも当然足を乗せてみると一気に抜ける場合があります。実は私も一度やっています(汗)。畳は、水分を含むとなかなかその水分が抜けきらず、腐っていきます。自重によってよく崩壊しているのを見かけます。
コンクリートの床。写真は階段ですが、コンクリートの床は比較的丈夫かもしれませんが絶対ということはありません。鉄筋コンクリートは水と触れると鉄筋がはがれる性質を持っています。鉄筋が剥がれても床であれば崩壊しなければ大丈夫かもしれません。しかし階段の様に角が滑らかに削られている場合、滑落する危険性は非常に高いです。コンクリートの床を踏み抜いた事はありませんがこの滑落は2回ほどやってしまいました(汗)そして最近では滅多に見かけませんが無筋コンクリートというものもあります。見た目ではハッキリ言ってわかりません。鉄筋及び無筋、いずれにしても危険という事にはかわりないかもしれませんね。
鉄及びその他の金属の床。見た目で錆びているとその危険性が一番分かり易い床です。乗ったらどうなるかを本能的に感じる事ができるかもしれません。写真の様に高さが10数メートルもあると恐怖心が勝ってそれ以上進めなくなります。でも、それで正解だと思います。錆びていれば当然強度はなくなっていますから人が乗れば崩壊する可能性は抜群に高くなります。
足場となる床が崩壊した時や踏み抜いた時のヒヤっとした瞬間は何度経験しても慣れることはありません。ここに出ているお話は実際に経験したことや事実に基づいたお話という事はお解かりいただけていると思います。少しでもこの床に関する危険性を解っていただければ幸いです。
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