生活学園 〜冬〜
松尾鉱山緑ヶ丘アパートの隣にある生活学園という廃校舎。
陽が高くなるにつれて、凍っていた雪も次第に柔らかさを取り戻してくる。
一歩、また一歩と進むうちに、雪の深みにハマっていく。
それでも手元の温度計は氷点下を差している。
真冬の風がコンクリートの校舎を吹き抜け、体の芯まで震わせる。
その風に乗って校舎に入り込んだ雪は、人が生活している場所では見られない景色を造っていた
廊下に積もった雪で歩きにくく、廊下は凍り、滑りやすい。
廊下を走ってはいけません。
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