常に新しいものに興味を示す人が多い中、昭和をこよなく愛する人達もまた多くいる。
2008年、昭和ブームが到来する。
その火付け役ともなった西岸良平先生原作の映画「三丁目の夕日」
昭和30年代を描き、その世界観は当時を経験した事がない世代でも、なぜか懐かしさを感じる。
そんな昭和の雰囲気を感じられる昔ながらの観光地、ここを求めてくる人がいまだに増えている。
そして、新しいものが不況により姿を現さなくなった昨今、人は新しいものでさえも「飽き」がきてしまう。
ここは、街の至る所から見えるホテルである。
観光地には廃業・休業したホテルが目に付く。
休業と言っても、建物は再起できないほど痛んでいる所も多い。
長年、人の手が加えられず風化していってしまう。
海に近い場所は、その風化速度も増し、たった数年で使えなくなってしまう。
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